![[DVD] ビフォア・サンセット](/image/B000FQW0RA.jpg)
制作 : 2004年(アメリカ)
監督 : リチャード・リンクレイター
脚本 : リチャード・リンクレイター
出演 : イーサン・ホーク / ジュリー・デルピー
昨日レビューした『ビフォア・サンライズ』の続編。
その昔ウィーンで起こった出来事を小説にしたジェシーと、これを読んだ当事者のセリーヌが、9年振りにパリの書店で再会することから始まる。
冒頭から、二人はガンガン喋ってます。
おっと、コレもこういう構成なのか・・・・、とちょっと萎えてしまったのですが。
ただ、会話は前作よりずっと現実的。
お互いが置かれている状況を押さえつつ交わされる会話、もしかしたら嘘も混じっていたかもしれないけれど、会話によって二人の感情が少しずつ絡まってくのが良く分かる。
あの時どうして連絡先を伝えなかったのか、どうして祖母が亡くなったのか、どうしてニューヨークに行ったのか、どうして結婚したのか。
分かっているのは、時間を元に戻すことは出来ないこと、わずか85分間でお別れしなければならないという現実。
でもでも、やっぱり喋りすぎじゃ・・・・?。
と、中だるみしてる時に「あなたは少年の気持ちを持ってパリに来た」と、セリーヌが車中で感情を爆発させたシーンで我に返った。
イタイのと切ないのとで、あれほど苦手だと思った前作の持つ良さが分かったような気がしたのです。
ラストシーンで「just in time」に合わせて踊る彼女を温かく見守る彼。
その空間に小さな小さな幸せが見えて、こういう映画もあるんだなと、ある意味感心した。